高専の学生寮†
- 高専の学生寮は、高専生が住むための施設です。
基本的には、全国の各高専に設置されています。
ただし、一部の高専(大阪公立大高専・東京都立高専・神戸市立高専など)
には設置されていません。
- 寮というシステムは、高専の特徴的な点の一つでもあり、
中学卒業時点で親元を離れた学生たちが、
自立して共同生活するという体験は珍しく、
一般の高校生と比較して貴重な経験であるといえます。
- 目次
寮ってどんなところ?†
- 高専の寮は、学習の一部として集団生活をする場と位置付けられています。
そのため、寮生活ではある程度の規則やマナー等が求められます。
規則の例としては、点呼や外泊願、門限などがあります。
また、指導寮生という相談相手になってくれる上級生がいたり、
掃除を当番制で分担するなど普通の一人暮らしとは全く違う生活になります。
寮の主な制度†
- 学生寮である以上、時間を守ることは最重視されるものの一つです。
門限は名前の通り外出した場合に、帰ってこないといけない時間です。
多くの高専では10時前後に設定されています。
また、点呼は朝と夜に2回実施されます。
先生や指導寮生が各階に来て、ちゃんと寮にいるかの確認をします。
- 消灯時間も設定されており、夜23時前後には
部屋の電気を消さないといけません。
また、学習時間というのもあり、
1日最低1時間程度は机に向かって勉強する必要があります。
- 週末に実家に帰るという学生も多くいます。
また、平日に帰ることできます。
いったん寮を出て実家に帰ったり旅行することは許可されていますが、
外泊願というものを事前に出しておく必要があります。
- 食事は3食提供してもらえます。
朝夕はもちろん、昼食も寮で食べることができます。
食事を提供してくれる業者が入っているので、
栄養バランス的にも量的にもよい食事がとれます。
寮生活の特徴†
- 基本的に、1・2年生のうちは1部屋に2人が入ることが多く、
寮にもよりますが、上級生か同級生との相部屋になります。
学年が上がると、1人部屋に入ることができるようになります。
- 高専寮には15歳の1年生から20歳の5年生までいます。
上下関係については、高専ごと寮ごとに違いますが、
少なくとも食事の時間や入浴の時間については、
上級生が優先される場合が多いです。
- 「パシリ的」な上級生の雑用をさせらりたり…は、
もちろん高専や寮によりますがそれほどないです。
むしろ、上級生はフレンドリーに接してくれる場合が多く
仲良くなるとテストの過去問をもらえたり、
勉強を教えてもらったりと色んなメリットがあります。
寮生の特徴†
- その高専がある県以外出身の学生も多く、
初めて接するタイプの学生とも交流が持てます。
皆親元を離れて、新しい環境での生活になるため、
自然と仲良くなっていくことも多いです。
また、自宅から通学していれば交流する機会のない
他専攻の学生とも交流することができます。
高専ごとの違い†
- 寮の運営制度やシステムについては、各高専でかなり違いがあります。
この節ではその違いについて解説します。
全寮制†
- 高専の寮では、1・2年生のうちは全員が寮に入らないといけない
全寮制というシステムがある高専とない高専があります。
和歌山高専の場合、男子の1・2年生は原則全員が入寮します*1*2。
逆に、豊田高専のように希望者のみが入寮するという制度の高専もあります*3
また、明石高専のように学校から90分以上かかる場所に住んでいる人しか
入寮できないという制度*4の高専もあります。
コメント欄†
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