#author("2023-09-01T15:27:35+00:00","default:admin","admin") #author("2023-09-01T15:33:03+00:00","default:admin","admin") #nofollow #norelated *子どもを高専に入学させたい保護者の方へ [#uc7d6a10] 御存知の通り、高専は圧倒的な就職率を誇ります。~ 御存知の通り、高専は''圧倒的な就職率''を誇ります。~ ''「子どもが高専に入学してくれれば、もう受験もないし将来安定」''~ そう考えている方も多いと思います。~ ~ ですが、正直この考えは危険です。~ 高専には大きな大きな落とし穴がいくつも存在します。~ ~ そういったメリット・デメリットを保護者のあなたが~ しっかりと理解しなければ、お子さんがせっかく入学できても、~ お子さんは''「なんか思っていたのと違う・・・」''と感じ、~ 留年・退学になったり、就職に失敗したりと大きく道を踏み外す人も大勢います。~ ~ このページでは、お子さんを''高専に入れたい保護者の方''が知っておくべき~ 高専のメリット・デメリットを解説します。~ ~ ~ ~ -目次 #contents ~ ***高専のメリット [#p98df487] -&size(20){''就職に強い''};~ ~ 御存知の通り、高専は''就職に強い''のが特徴です。~ 高専の''一番のメリット''だと思います。~ 名前の通った大企業や、公務員など手堅い企業への就職が期待できます。~ ですが、前述の通り、実は''就職面''にも''大きなデメリット''が存在します…~ ~ ~ ~ -&size(20){''普通高校より費用が安い''};~ ~ ''高専でかかる費用''~ 授業料:''年間234,600円''×5年~ ~ 一回きりのお金~ 入学金:84,600円~ 検定料:16,500円~ ~ ~ 授業料だけで考えると、普通高校よりも''比較的高い''ですが、~ 高専は5年間通年(高校+短大の扱い)なので、''受験がありません''。~ そのため、''予備校に通う必要''はなく、受験にかかる''諸費用が一切かかりません''。~ ~ ~ ~ -&size(20){''大学入学する場合も比較的容易''};~ ~ 高専から大学に進むこともできます。~ 大学3年次に編入学という形での入学が一般的です。~ 通常の受験と違い、第3年次編入学受験を受ける必要があります。~ ~ 通常の受験との大きな違いとしては、「''受験科目の少なさ''」と「''推薦枠''」です。~ まず、高専からの編入学の場合、一般的な大学受験と比べて受験科目が非常に少ないです。~ 例えば、神戸大学の編入学は英語・数学・物理・小論文の''4科目''のみです。~ ~ 通常の大学受験よりも比較的に''楽に大学へ入学できます''。~ ~ 加えて、高専から大学の編入学には「推薦枠」が設定されています。~ 高専の成績を上位でキープできれば、''受験なし''で大学へ''推薦入学''することができます。~ 推薦枠は各高専、学部によって異なりますので、各高専のHPより調べてみてください。~ ~ ~ ~ ~ ***高専のデメリット [#s33ed9e4] -&size(20){''留年が非常に多い''};~ ~ 高専の留年率は非常に高いです。~ ~ 理由は「''テストの赤点の高さ''」です。~ 普通高校では''40点''が赤点のボーダーラインであることに対し、~ 高専では''60点''が赤点のボーダーラインになります。~ ~ そのため高専生は非常に単位が落としやすく、~ 非常に留年しやすい環境です。~ 毎年クラスで二人くらいは留年します。~ ~ 高専にギリギリ入学できても、~ ''学生生活で挫折''してしまうかもしれません。~ ~ ~ -&size(20){''退学率も非常に高い''};~ ~ 高専は退学率も非常に高いです。~ 留年したため退学する学生もいますが、~ それよりも「''高専自体が合わず辞めていく''学生は非常に多いです。」~ 高専は他の高校と「環境が全く異なります。」~ 1年生から実験や実習があり、男だらけの環境で専門知識を培う5年間です。~ 選んだ専門分野が辛くなったり、クラスメイトに仲のいい友達が作れなかったり、~ 原因は様々です。~ ~ 事前に体験入学などで''高専の雰囲気''をお子さんと確かめに行ってください。~ ~ ~ -&size(20){''就職後も辞める人も多い''};~ ~ 高専は、中学生で選んだ学科を一生の専門分野として決めます。~ ''これは大きな決断です''。~ ''お子さんが働く業種が15歳にして、ほぼほぼ決定されてしまうのです''。~ 年収や待遇は業界によって大きく異なります。~ お子さんの''目指す業界の今後の展望''や、就職先などを一度調べることをおすすめします。~ 企業の採用情報も調べてみましょう。~ ~ おすすめは「就職会議」などの''入社後の口コミサイト''を見ることです。~ 年収やリアルな待遇などを知ることができます。~ ~ ~ ~ -&size(20){''就職後の企業での扱いが大学卒と違う''};~ ~ ご存知の通り、高専からでも大手優良企業に就職できます。~ ですが多くの大手企業は高専卒と大卒を、~ 「''プロジェクト職''」と「''総合職''」のように入社時から区分けしており、~ 昇給や仕事内容が変わってきます。~ ~ 「''プロジェクト職''」は高専卒の方に向けた求人で、~ 主に現場での作業員の役割が多いです。~ ですがもちろん大手企業ですので福利厚生は手厚く、~ 給料も大卒と大差はありません。~ 総合職に比べて求人倍率が低いことが多く、~ 比較的容易に大企業に入社することができます。~ ''仕事内容''や''昇給''にこだわらず、~ 福利厚生のしっかりした''大手企業''に就職したい人は、~ ''高専''からの''プロジェクト職''への就職がおすすめです。~ ~ 「''総合職''」は主に大卒、大学院卒に向けた求人で、~ 事業の計画・設計を含む様々な仕事内容があります。~ ''大企業の総合職は大卒、大学院卒の人がほとんどです''。~ ~ お子さんの性格を見極めて、~ どちらの選択が良いか一緒に考えてみてください。~ ~ ~ ~ ***メリット・デメリットを理解して慎重に進路を選択しよう [#o9f885f5] -高専という選択は、メリットも大きい反面、デメリットも大きいです。~ 「''受験がないから''」「''安心だから''」~ そんな親側の意見を押し付けず、メリット・デメリットを理解して、~ お子さんに合う選択を一緒に選びましょう。~ ~ ~ ~ &size(20){大学に進むか迷う方は[[高専の進学]]のページをご覧ください};~ ~ **コメント欄 [#n3f4113f] #pcomment