#author("2023-08-10T09:48:52+00:00","default:admin","admin")
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*高専の学生寮 [#ve4c6985]
-高専の学生寮は、高専生が住むための施設です。~
基本的には、全国の各高専に設置されています。~
ただし、一部の高専(大阪公立大高専・東京都立高専・神戸市立高専など)~
には設置されていません。~
~
-寮というシステムは、高専の特徴的な点の一つでもあり、~
中学卒業時点で親元を離れた学生たちが、~
自立して共同生活するという体験は珍しく、~
一般の高校生と比較して貴重な経験であるといえます。~
~
-目次
#contents
~
**寮ってどんなところ? [#c0ba003a]
-高専の寮は、学習の一部として集団生活をする場と位置付けられています。~
そのため、寮生活ではある程度の規則やマナー等が求められます。~
規則の例としては、点呼や外泊願、門限などがあります。~
また、指導寮生という相談相手になってくれる上級生がいたり、~
掃除を当番制で分担するなど普通の一人暮らしとは全く違う生活になります。~
~
***寮の主な制度 [#pcfbbc96]
-学生寮である以上、時間を守ることは最重視されるものの一つです。~
門限は名前の通り外出した場合に、帰ってこないといけない時間です。~
多くの高専では10時前後に設定されています。~
また、点呼は朝と夜に2回実施されます。~
先生や指導寮生が各階に来て、ちゃんと寮にいるかの確認をします。~
~
-消灯時間も設定されており、夜23時前後には~
部屋の電気を消さないといけません。~
また、学習時間というのもあり、~
1日最低1時間程度は机に向かって勉強する必要があります。~
~
-週末に実家に帰るという学生も多くいます。~
また、平日に帰ることできます。~
いったん寮を出て実家に帰ったり旅行することは許可されていますが、~
外泊願というものを事前に出しておく必要があります。~
~
-食事は3食提供してもらえます。~
朝夕はもちろん、昼食も寮で食べることができます。~
食事を提供してくれる業者が入っているので、~
栄養バランス的にも量的にもよい食事がとれます。~
~
***寮生活の特徴 [#if361799]
-基本的に、1・2年生のうちは1部屋に2人が入ることが多く、~
寮にもよりますが、上級生か同級生との相部屋になります。~
学年が上がると、1人部屋に入ることができるようになります。~
~
-高専寮には15歳の1年生から20歳の5年生までいます。~
上下関係については、高専ごと寮ごとに違いますが、~
少なくとも食事の時間や入浴の時間については、~
上級生が優先される場合が多いです。~
~
-「パシリ的」な上級生の雑用をさせらりたり…は、~
もちろん高専や寮によりますがそれほどないです。~
むしろ、上級生はフレンドリーに接してくれる場合が多く~
仲良くなるとテストの過去問をもらえたり、~
勉強を教えてもらったりと色んなメリットがあります。~
~
***寮生の特徴 [#b8405020]
-その高専がある県以外出身の学生も多く、~
初めて接するタイプの学生とも交流が持てます。~
皆親元を離れて、新しい環境での生活になるため、~
自然と仲良くなっていくことも多いです。~
~
また、自宅から通学していれば交流する機会のない~
他専攻の学生とも交流することができます。~
~





***春休み・夏休み期間 [#e9f2c9df]
-春と夏の長期休みは、多くの場合''閉寮''期間になります。~
夏休みに入ると、寮に入ることはできなくなるため、~
全員が実家に帰る期間です。~
この期間は、寮に荷物を置いておくことができないため、~
私物類を全部持って帰らないといけません。~
~
***禁止されていること [#ycd758f3]
-男子と女子の寮は建物が分かれているのですが、~
男子が女子寮に立ち入ったりすることは厳禁です。~
~
-また、賭け事(麻雀や花札)、飲酒、喫煙も禁止です。~
飲酒や喫煙は20歳を超えていたとしても寮内では~
御法度となっています。~
~
-こうした規則を破った場合、先生に怒られるのはもちろん、~
行為の重さによって停学などになる場合があります。~
また、規則破りや点呼時に居ないなど態度が悪い場合、~
学年が上がるごとに寮に居続けていいか決める審査に~
通りにくくなります。~
高学年になればなるほど審査は厳しくなるため、~
当然のことですが態度に問題ある人は寮を出されます。~
~
**寮生活でかかるお金 [#z410bb15]
-寮生活では、寄宿料以外にも食費や雑費がかかります。~
和歌山高専の例では、全部合わせて1か月38000円となっています。~
内訳としては、寮費が寄宿料700円・寮生会費120円・負担金11800円の~
月額約13000円に加えて、~
食費が1日分920円×20日で18400円・諸経費8000円の
月額約26000円(週末に帰らない場合プラス月10000円)~
となっています((和歌山高専資料:https://www.wakayama-nct.ac.jp/_files/00050197/R50407ryoushiori.pdf))。~
各高専で費用は異なりますので詳しくはお問い合わせください。~
~
**高専ごとの違い [#z2773fa0]
-寮の運営制度やシステムについては、各高専でかなり違いがあります。~
この節ではその違いについて解説します。~
~
***全寮制 [#j375bd85]
-高専の寮では、1・2年生のうちは全員が寮に入らないといけない
全寮制というシステムがある高専とない高専があります。
和歌山高専の場合、男子の1・2年生は原則全員が入寮します((ただし、家から通える場合は免除できる))((和歌山高専HP:https://www.wakayama-nct.ac.jp/nyushi/QandA/Q4.html))。~
逆に、豊田高専のように希望者のみが入寮するという制度の高専もあります((豊田高専HP:https://www.toyota-ct.ac.jp/examinee/gakuryou/))~
また、明石高専のように学校から90分以上かかる場所に住んでいる人しか~
入寮できないという制度((明石高専HP:https://www.akashi.ac.jp/dormitory.html))の高専もあります。~
~

***入寮者の割合 [#cd35102e]
-高専によって寮に入る人の割合は大きく違います。~
一般的には、交通の便が悪いほど寮が充実している傾向です。~
寮のない高専からどうしても通えない人が寮に入る高専、~
全寮制の高専((参考論文:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsee1995/51/1/51_1_24/_pdf))と様々です。~
どの高専が全寮制か、寮の規模がどの程度かについては、~
[[全国の高専一覧]]のページをご覧ください。~
~
***その他 [#pea61275]
-私物の持ち込み等については、寮の規則には~
ゲーム機持ち込み禁止などと書かれている場合があります。~
また、テレビを持ち込んでいい場合とダメな場合があります。~
この辺りは高専によって異なります。~
~
**寮生活のメリットとデメリット [#hd21b780]
***メリット [#o84e74e4]
-規則正しい生活を送ることができ、学業面でも~
勉強する環境が整っているので安心できる~
~
-一緒に生活する同級生や先輩と深い交流ができ、~
良い友達を作ったり、高専生活で困ったときに~
相談したりすることができる~
~
-共同生活に若いころから慣れることで、~
社会に出た後も役に立つ良い経験になる
~
-通学時間を節約することができる~
~
***デメリット [#i0c3fda7]
-周りの人に恵まれなかった場合、~
集団生活になじめない可能性がある~
~
-(高専にもよるが)建物や設備が古い~
~
-実家から通う場合よりもお金がかかる~
というケースもある
~
**コメント欄 [#r6b58b95]
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