#author("2023-10-06T08:36:18+00:00","default:admin","admin") #author("2023-10-06T08:38:18+00:00","default:admin","admin") *高専の知名度の低さとそれでも高専がおすすめできる理由 [#c2e21acb] #contents() **高専の知名度について [#v31804b0] よく専門学校?と勘違いされるのが高専です。~ 就職などで採用担当者が知らないなど、~ そういったケースは少ないですが~ 一般人への知名度は相当に低いです。~ ~ この理由として、進学者数が同世代でも~ 1%という稀な存在というのがあります。~ ~ このような状況は高専生にとって不便です。~ たとえば「高校生なの?」と聞かれたとき、~ 「高専生」と返すべきか悩む、など。~ ~ ですが、説明すれば分かってもらえることです。~ 実害が出るようなことでもないので、~ 元高専生として気にしなくて大丈夫といえます。~ ~ **なぜ高専を選ぶのか [#s50eafcb] この知名度のなさゆえ、進路選択の候補にすら~ 入っていない中学生も多くいます。~ ですが、いくつも進路として魅力な点がありますので、~ ここで紹介していきます。~ ~ ***高専は高校よりも有利だ [#n6ffd9c5] 端的に言って、高専の一番の特色は、~ 5年制で間に受験を挟まないため、~ 工業系の学習が15歳から始められることです。~ ~ そのうえ、大学進学や就職のどちらにしても、~ 一般高校よりも「有利」に進めることができます。~ ~ ***「コスパ」が非常に高い [#m5402919] ’’国立大学進学’’を前提に高専か高校かを比較します。~ 進学校に進んで、理系の大学を目指すなら、~ 遅くとも3年春頃(上位を狙うならもっと早い)には~ 進学の勉強を始めないといけません。~ ~ その科目数も膨大で、たとえ理系志望でも~ 6教科8科目(2025年以降)で高得点する必要があります。~ ~ これが高専であれば、大学編入試験の科目は、~ 数学・物理・化学・英語の4教科がメインであり、~ 英語はTOEICで代用可など理系科目メインとなります。~ ~ つまり、文系科目を必要以上に頑張る必要がありません。~ また、編入試験は高専で習うことの範囲内で出題され、~ 高校のような特別な対策は必要ありません。~ ~ 要するに2次試験から得意な科目が使える国立大学を、~ 何校も受けることができます!~ かける努力に対するパフォーマンスが圧倒的に優れています。 かける努力に対するパフォーマンスが圧倒的に優れています。~ ~ &size(18)){お金の面でのコスパについては[[高専でかかるお金]]をご覧ください};~ &size(18){お金の面でのコスパについては[[高専でかかるお金]]をご覧ください};~ ~ ***会社の評価が高い [#l902e30d] 理系人材として高校→大学に進んだ人と、~ 高専→大学に進んだ人を比較します。~ この場合、高専出身者は都合7年専攻を勉強したと解釈されます。~ ~ つまり、大学進学も比較的少ない努力で成し遂げた上に、~ 少なくとも専攻に関するスキルとしては高専の方が上と、~ 一般的には解釈されます。~ ~ 高専から就職する場合であっても、~ 工業高校卒業や短大卒業に比べて評価されやすいといえます。~ 会社によって「高専枠」という採用がされる場合もあり、~ 大企業の進学にも有利です。~ ~ 以上のように、理系の世界で考えれば、~ 一般的な社会での知名度と裏腹に、~ 非常に評価されやすい選択肢です。~ ~ **結論:高専の長所と短所 [#jdec91fa] 以上のように、高専の「コスパ」に視点を置いて、~ 高校に比べて高専が魅力的な点を挙げました。~ ~ しかしながら、高専が高校よりも全面的に良い、~ ということはありません。~ ~ たとえば、進路としてとれる選択肢の少なさがあります。~ 高校であれば、大学受験時に進路を決められますが、~ 高専は15歳時点で専攻がほぼ決定し、~ それ以外の業界へ進むのが難しくなります。~ ~ また、「教養」がふつうの大学生と比べて足りないと~ 指摘されることもあります。~ 理系専門科目に偏重したカリキュラムとなっており、~ 一般科目を学ぶ機会が比較的少ないため、~ その点では不利です。~ ~ 知名度はないし、良さも悪さもはっきりした学校です。~ よく検討したうえで進学することをおすすめします。~ ~ &size(18)){詳しくは[[高専に進むべきか?]]をご覧ください};~ &size(18){詳しくは[[高専を選ぶべきか?]]をご覧ください};~ ~